こんにちは!こさんたです。
最近ではいろいろな場所で見かけるようになってきた多肉植物ですが、インテリアや観葉植物としても手間のかからないことから多肉植物を育ててみようと初心者の人でも簡単に始められることから人気が出てきました。
多肉植物を育てていると葉や鉢の中に「害虫」が付いていたりすることがあります。
そのままにしておくと病気になってしまったり、枯れてしまったりと多肉植物にとって良くないことばかりなので見つけたらすぐにでも駆除してあげましょう。
今回は、多肉植物に害虫が付いてしまった時の対処法と、予防と対策についてみていきましょう。
この記事を読んでわかること
・殺虫剤とはどんなものか?
・どんな害虫がいるのか?
・今からできる害虫対策
薬剤を選ぶ時のポイント!
ポイント
・退治したい害虫の種類をはっきりさせよう
・薬剤を散布しても大丈夫なのか確認しよう
・使用する薬剤が速効性のものなのか、残効性のものなのか確認しよう
まずは殺虫剤を購入する前に退治したい病害虫がどんな種類なのかはっきりさせることが大切です。
害虫の場合は、被害の症状が現れるため分かりやすいですが、病気になってしまった場合は、病原菌以外に栄養不足、害虫、天候などの要因があるので見極めるのが難しい場合があります。
また、購入する薬剤が散布しても大丈夫なものなのかラベルを見て確認しましょう。
成分表を確認して速効的に効く薬剤なのか、ある程度継続的に害虫を退治してくれる残効性の薬剤なのかも確認しておきましょう。
殺虫剤にはどんなものがあるの?
殺虫剤を使う時には、害虫に合ったものを使うことが大切です。浸透性があると書かれている殺虫剤には、葉の表面に殺菌剤をかけると葉の裏面などに浸透して、効果が一定期間続くため予防にも役立ちます。
多肉植物を育てるにあたり、主に使用される殺虫剤について紹介したいと思います。
ベニカXネクストスプレー
雨に強い浸透移行性のクロチアニジンで効果が持続・ベルメトリンが害虫を素早く退治してくれる病害虫に効果のある殺虫・殺菌剤です。
観葉植物の適用害虫にアブラムシ・ハダニ・ヨトウムシがあり、多肉植物のかかりやすい病気のうどんこ病灰色カビ病も適用されています。害虫に素早く、長く効き、薬剤抵抗性害虫にも効き、病気の予防や治療にも効果があります。
オルトラン
オルトランは長期的に害虫を駆除、予防することができます。使用時期や量をしっかり守ることで効果を期待できます。
アオムシ,コナガ,ヨトウムシ,ハスモンヨトウや、茶・花き類に発生するアザミウミ類にも効果を発揮します。
ツノロウムシやルビロウムシなどのカイガラムシ類にも効果が高く、ふ化期に散布して防除するとよいでしょう。
苗を植える前に、土へ事前に混ぜて使ったり、育ってきた植物の近くに撒いて使います。
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カイガラムシエアゾール
カイガラムシエアゾールはクロチアニジン・フェンプロパトリンという成分を含んでいます。
クロチアニジンが持続性、フェンプロパトリンが速効性を現します。カイガラムシに直接かけて殺虫し、植物に浸透移行して広がりおよそ1ヶ月の殺虫効果が続き、散布後に発生した害虫も退治します。観葉植物に適用があり、多肉植物にも使いやすいです。
夏期だけでなく冬期の越冬成虫にも効果があります。
虫の種類と対処法
まずは多肉植物には、どんな害虫がつくのでしょうか。害虫の種類と多肉植物に虫がついたときの対処法ともに説明します。
ヨウトウムシ
ヨウトウムシ(夜盗虫)は、蛾の幼虫です。夜行性で日中は見えず、夜に活動して多肉植物の新芽や柔らかい茎を食べてしまう厄介な害虫です。
ヨトウガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウの幼虫のことを指します。
ヨウトウムシは、雑食で広い範囲を食害します。昼間は鉢底などに隠れていて見つけにくいのが特徴です。葉が食べられていたり、ふんを見つけたら鉢底を探して取り除いてください。
対処法として、幼虫時期に殺虫剤を散布しましょう。
アブラムシ
多肉植物にはアブラムシが一番つきやすく、とても繁殖力の強い害虫です。
アブラムシは直接植物の汁を吸うことで食害を与えるだけでなく、ウイルスを媒介したり排泄物をかけ、黒いすす状のカビを増殖させたり、光合成が妨げられて生育を阻害します。
暖かくなってきた頃に急速に増えるアブラムシは1匹でもウイルスを感染する力をもっているので、早期発見、対策を心がけましょう。
対処法として、アブラムシはキラキラ光るものや木炭、木酢(炭の煙、水蒸気で出来たもの)の匂いが苦手です。アルミホイルを株元に置く、木酢、ニームオイル原液を希釈して散布することで防虫することができます。
また、市販の殺虫剤で簡単に駆除できるので見つけたら早期対応しましょう。
ナメクジ
ナメクジは梅雨の時期と9月、10月に活動が活発になります。エケベリアやメセン類が被害にあいやすいです。
ナメクジは日中は落ち葉や鉢の下に潜んで生息しています。夜になると食害をします。
対処法として、夜行性ですので、ナメクジが這った後がわかったら鉢底を探して、除去します。塩を直接かけると浸透圧により、ナメクジの体内の水分が放出され、活動を持続することができなくなります。
また、ナメキールという殺虫剤も有効です。
ハダニ
ハダニはダニの仲間です。ハダニは成長サイクルが早いため、大量発生しやすい害虫です。
春に少し暖かくなると葉がススをかぶったように白茶色に葉の色が変化します。葉の裏面にも付きやすいので注意して観察します。
大量発生すると、あっという間に周りに被害が広がっていき、株、葉茎の伸長が悪くなり、落葉したり、枯れてしまいます。
このため、早期発見、早期対策が非常に大事です。
対処法として、水やりの際に勢いよく水ではじいて駆除しましょう。発生したらなるべく早く殺ダニ剤などを散布して駆除しましょう。
・水やりの際に勢いよく水ではじくだけでも、駆除は出来ます。
・ダニはすぐに耐性ができてしまうので、殺ダニ剤はなるべく新しく発売されたものを使用する。
カイガラムシ
カイガラムシは、名前のとおりカイガラ状の殻がある卵や成虫で、薬剤を散布しても防除が難しい害虫として有名です。
アガベ、ハオルチア、ガガイモなどの種類につきやすい害虫です。
カイガラムシは直接植物の汁を吸う害虫で、多肉植物が変色・変形したり斑点の原因になる食害があり、さらに排泄物を葉や枝、幹に付着させる事で表面に「すす病」が発生して多肉植物が黒く汚れてしまいます。
対処法として、見つけたら竹べらやブラシ、濡れたカーゼなどで削ぎ落としましょう。
今からできる!虫よけ対策
害虫が好む場所
ヨウトウムシ・カイガラムシ・ナメクジは、日当たりが悪く、通気性のない湿気のある場所を好みます。
虫除け対策としては、日当たりがよく通気性の良い場所で多肉植物を管理します。鉢を棚やコンクリートなどを使って、地面から浮かせることで鉢底に湿気がたまらなくなるのも効果的です。
このほか多肉植物には根に発生するネジラミ、ワタムシなどが発生する恐れがあります。殺虫殺菌剤は幅広い害虫に効果があるものも多いので、使えそうなものがあればうまく活用しましょう。
多肉植物を育てるにあたり気をつけたいポイント
土
購入したは多肉植物は、自分好みの鉢に植え替え、寄せ植えしたり育ち具合によっては1年に一度は植え替えをしましょう。
植え替え時は、虫や病気にかかっている可能性もあるので、新しい土を使いましょう。
新しい土を使用する際には、赤玉土と鹿沼土を基本として、ピートモス、バーミキュライトといった改良用の土を基本用土に混ぜて使います。
しかし、多肉植物は休眠を伴うものが多く、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。多肉植物は乾燥した地域が原産地ですので水はけがよいことと、保水性があるものがよいでしょう。
土は水はけが良く、保水性があるものを選ぶ
病気
多肉植物は、湿度の多い場所に置いておくと、立ち枯れ病や根腐れ、黒斑病などにかかったり、アブラムシ・カイガラムシなどの害虫が原因ですす病などを発生することがあります。
病気の予防には、日当たりのいい湿気の少ない風通しの良い場所に置いてあげましょう。もし病気にかかったら、病気になってしまった箇所を切り取る胴切りなど、仕立て直しをする必要があります。
最後に
多肉植物は、種類が多く育ち方、好きな季節もさまざまです。
害虫は大量発生する前に対処して対策することが大切です。よく観察して虫が発生したらすぐ駆除することを心がけてください。
もし病気にかかってしまっても諦めないで早めに対処すれば、また元気に育ってくれます。
また多肉植物は株分けや挿し木、胴切りで増やすことも簡単な品種も多くあります。
大切に育てた多肉植物を、枯らしてしまわないよう日頃からよく観察してあげましょう。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
次の更新をお待ちください。
こさんた