こんにちは!こさんたです。
最近、多肉植物を育ててみたい!という方が増えてきています。
ぷくっとした見た目がかわいいものや、サボテンのようなもの。たくさんの種類があることが魅力で育てるのが思わず楽しくなってしまう多肉植物ですが、初心者の方にとっては育て方や増やし方、お手入れ方法や植え替えなど分からないことだらけで育てるのをためらってしまう方も。
「多肉植物を育てるのが初めて」、「お世話ってどうしたらいいですか?」、「多肉植物を育ててみたけど上手くいかなかった」
そんな多肉植物初心者さんたちの疑問を解決するため、今回は、多肉植物の育て方をGREEN SANTAの多肉植物と一緒に紹介していきたいと思います。
この記事を読んでわかること
・多肉植物の生育型
・水やりのタイミング
・初心者でも育てやすい多肉植物
・多肉植物の植え替え、増やし方
・病害虫
多肉植物とは?
多肉植物は、北アフリカや南アフリカなど土壌に栄養分が少なく、極度の乾燥地帯で朝と夜の寒暖差が大きい環境で自生しています。
そのため、特徴として葉、根、茎などに水分を蓄えておく機能を備えています。
多肉植物は「花が咲いたら終わり」、という植物ではなく、長く栽培し鑑賞したり、寄せ植えしたり、増やしたりと多く楽しむことができる植物です。
育て方の基本!生育型は3タイプ!
多肉植物は大きく分けて「春秋型」、「夏型」、「冬型」の3タイプに分かれます。
多肉植物を上手に育てるコツは、生育型によって季節ごとの管理方法が変わるため、原産地を知り、できるだけ生育地の気候に近い環境を作ってあげることが大切です。
多肉植物の多くは、雨が少なく大地が乾いている場所を原産地とします。
そのため、水やりの回数は控えめにし、肥料も与えすぎないことが多肉植物を育てることにおいて基本となります。
春秋型
10~25℃程度の気温で生育が盛んになるタイプです。
過ごしやすい気候を好み、開花は春先が多い。
1年を通して適度な水やりが必要。しかし、代謝が落ちた状態で多湿状態になってしまうと、根腐れを起こしてしまう。
代表的なもの
エケベリア、セダム、ダドレア、ハオルチアetc
夏型
20~30度程度の気温で生育が盛んになるタイプです。
冬は休眠期に入るので水やりは控えて根腐れしてしまうのを防ぎましょう。
春秋は成長がゆっくりになります。
代表的なもの
アガベ、クラッスラ、カランコエetc
冬型
5~20度程度の気温で生育が盛んになるタイプです。
夏は休眠期に入るので水やりは控えましょう。
蒸し暑さが苦手で、秋に開花するものが多い。
代表的なのもの
アエオニウム、クラッスラ、ラビダリアetc
さらに詳しく
水やりのタイミングはいつがいい?
水やりのタイミングを間違えてしまうと、上手に育たなかったり、多肉植物が根腐れを起こしてしまったり枯れてしまったりしてしまいます。
こちらも生育型ごとに水やりのタイミングが異なるので注意が必要です。
3タイプ別 水やりのタイミング表 | |||
春秋型 | 夏型 | 冬型 | |
どれくらいの量? | 生育期の春秋の間は、土が乾いたら鉢底から溢れるくらいたっぷりと |
生育期の5月~9月ごろ 土が乾いたら鉢底から溢れるくらいたっぷりと |
生生育期の11月~4月ごろ 土のが乾いたらたっぷりと |
回数 |
夏は1か月に3~4回 冬は1か月に1~2回 |
冬は休眠するので断水 |
夏は断水か、乾燥気味に育てる |
水やりのポイント
生育期に、土が乾いたらたっぷりと覚えておきましょう!
初心者でも育てやすいおすすめの多肉植物
エケベリア属
バラの花のようにロゼット状に整った葉が特徴のエケベリア。晩秋から春にかけて紅葉するものが多く、人気がある品種です。
比較的に丈夫で育てやすいですが、高温多湿には弱い種類なので夏は風通しの良い場所、冬は霜になるべく当てないようにして管理しましょう。
寄せ植えで使用するときにもエケベリア1つだけで存在感があります。
セダム属
セダム属はベンケイソウ科の中でも一番多くの種類があります。小ぶりの葉を密集させて群生させているのが特徴です。日本でも自生している種類があり馴染みやすく人気のある種類です。紅葉するものもあり、幅広く楽しむことができます。
カランコエ属
カランコエ属は白毛に覆われたものや平たく幅広の形状のもの、葉縁に切れ込みのあるものなど種類によって姿・質感が全く異なるのが大きな特徴の多肉植物です。
夏型の多肉植物で、日照時間が短くなる秋から冬に花をつけます。
葉挿し、挿し木でよく増え、株分けもしやすかったりと育てやすい種類です。
クラッスラ属-春秋型-
春秋型のクラッスラ属は真夏と真冬の管理に注意すれば、初心者の方でもとても育てやすい種類です。
紅葉するものも多いので、季節を感じながら栽培を楽しむことができます。
生育が旺盛ですので、挿し木や株分けでたくさん増やすことができます。
アエオニウム属
アエオニウム属の多くは、灌木のように茎立ちし、その先にロゼット状の葉をつけます。
アエオニウムは冬型の多肉植物で、日当たりを好みますが夏の暑さや多湿は苦手なので、夏の時期には日当たりの良い半日陰で水やりは完全に止めて管理するのが一般的です。
多肉植物の植え替えをしてみよう!
多肉植物の株が成長して鉢とのバランスが悪くなってしまったり、水やりをしていても鉢内の土に上手く浸透しにくくなってきたら植え替えのタイミングです。
植え替えが必要なもの
・ポット苗のもの
・根が鉢底や土からはみ出ているもの
・湿気がないのに枯れ葉が出ているもの
・下葉が枯れて落ちていて貧弱になっているもの
・購入してから3年以上植え替えをしていないもの
必要な道具を揃えよう
鉢
植え替え前よりひと回り大きな鉢を用意しましょう。
土
園芸店やホームセンターに多肉植物用としていろいろな土を配合して販売しています。
植え替える際は、土は乾いている状態で新しいものを使用するのがベストです。
土入れ、スコップ
鉢に土を入れる時などに使用する。
子株の場合、小さな鉢に植え替えをするのでスコップは大小あると良いです。
ハサミ
子株を切り分ける時や、古い根、茎を切ったりするときに使用する。
ピンセット
枯れた葉や花を取り除いたり、お手入れをする時、寄せ植えの際、小さい株をつかむときに使用する。
鉢底ネット
鉢穴から土がこぼれないようにするのと底から害虫が入ってこないようにする。
タイプ別の植え替え時期
春秋型は3~6月、9~10月。夏型は梅雨時を避け、4~9月中旬。冬型は10月~3月に植え替えするのが良いでしょう。
植え替えの手順
植え替えをする前に、植え替えをしたい苗の鉢内の土を十分に乾燥させておきましょう。表面が乾いていて、鉢を持ったときに軽い状態だと十分に乾いているといえます。
逆に、表面の色が濃く、鉢を持ったときに重みを感じた場合は、土がまだしっかりと乾燥していないので乾くまで数日待ってから植え替えるようにしましょう。
土も古くなると固くなってきてしまい、水はけが悪くなります。1〜2年ほどを目安に植え替えを行うことで土の栄養も新しくなり、多肉植物を元気に育てることが出来ます。
①鉢から苗を抜く
多肉植物を鉢からゆっくりと株を抜きます。根鉢を手でほぐしながら古い土を落としましょう。細い根や弱っている根があれば土と一緒に取り除いておくと良い。
②根を整える
きれいなハサミで、先ほど取り切れなかった弱っている根を切り取り根全体をもとの長さの3分の1程度になるようにカットします。
③鉢に土を入れ苗を入れる
新しい鉢の底にネットを敷き、石を入れたら、新しい土を鉢の3分の1程度の高さまで入れて苗を置きます。
④土を入れて苗を固定させる
苗が倒れないように鉢にふんわりと土を入れていく。根の隙間までしっかりと土を入れる。
植え替えが終わったら
雨の当たらない、明るい半日陰の場所で管理する。1週間たってから水やりを開始し、その後は普段と同じ方法で管理しましょう。
多肉植物を自分で増やしてみよう!
多肉植物を増やす方法には「葉挿し」、「挿し木」、「株分け」の3つの方法があります。
葉挿しのやり方
多肉植物の葉だけを土の上に置いて発根させる方法です。
葉挿しに向くもの
セダム、クラッスラ、カランコエなど
1.株の付け根からはがすように下葉を取る
葉が途中でちぎれてしまわないように丁寧に取りましょう。
2,土にさし葉の先が土に触れるように置く
明るい日陰で管理するようにしましょう。
3.発芽したら植え替える
発芽したものを植え替えるときは、新芽のギリギリのところまで土をかぶせる。
挿し木のやり方
葉の付いた茎を切り取り、土に挿して発根させる方法です。
挿し木に向くもの
セダム、パキフィツム、アエオニウム、カランコエなど
1.清潔なハサミで茎を切る
ぷっくりとしている元気な葉が3~4枚以上ついている茎を選びましょう。
長く伸びてしまった茎を使用してもいいです。
2.カットした茎を乾燥させる
数日ほど明るい日陰に置き、切り口を乾燥させます。
3.新しい土に植え替える
発根したものをそのまま育てる場合は、挿し穂同士がくっつかないように植え替えましょう。
1週間ほど経ってから水やりを行い、その後は通常と同じ管理方法で育てましょう。
株分けのやり方
親株から子株を分割させて複数の鉢に植え付ける方法です。
子株の付き方によって、3通りのやり方があります。今回は、群生して増えるものの株分けの方法を紹介しています。
株分けに向くもの
アロエ、アガベ、エケベリア、セダム、ハオルチアなど
1.株を鉢から抜く
古い土を落としておき、細い根や枯れた葉があれば取り除いておきましょう。
2.株を分ける
手で分けにくい株の場合は、清潔なハサミで切り分けます。
3.カットした株を乾燥させる
数日ほど明るい日陰に置き、株分けした切り口を乾燥させましょう。
4.新しい土に植え付ける
切り口が乾燥したら割りばしなどを使用して押し込みながら、根の間まで土がしっかりと入るように株を固定します。
1週間ほど経ってから水やりをしましょう。その後の管理方法は通常通りで大丈夫です。
多肉植物の病害虫
多肉植物には、どんな害虫がつくのでしょうか。多肉植物を育てるにあたり、病害虫を一部紹介します。害虫の種類と多肉植物に虫がついたときの対処法ともに説明します。
ヨウトウムシ
ヨウトウムシ(夜盗虫)は、蛾の幼虫です。夜行性で日中は見えず、夜に活動して多肉植物の新芽や柔らかい茎を食べてしまう厄介な害虫です。
ヨトウガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウの幼虫のことを指します。
ヨウトウムシは、雑食で広い範囲を食害します。昼間は鉢底などに隠れていて見つけにくいのが特徴です。葉が食べられていたり、ふんを見つけたら鉢底を探して取り除いてください。
対処法として、幼虫時期に殺虫剤を散布しましょう。
アブラムシ
多肉植物にはアブラムシが一番つきやすく、とても繁殖力の強い害虫です。
アブラムシは直接植物の汁を吸うことで食害を与えるだけでなく、ウイルスを媒介したり排泄物をかけ、黒いすす状のカビを増殖させたり、光合成が妨げられて生育を阻害します。
暖かくなってきた頃に急速に増えるアブラムシは1匹でもウイルスを感染する力をもっているので、早期発見、対策を心がけましょう。
対処法として、アブラムシはキラキラ光るものや木炭、木酢(炭の煙、水蒸気で出来たもの)の匂いが苦手です。アルミホイルを株元に置く、木酢、ニームオイル原液を希釈して散布することで防虫することができます。
また、市販の殺虫剤で簡単に駆除できるので見つけたら早期対応しましょう。
ナメクジ
ナメクジは梅雨の時期と9月、10月に活動が活発になります。エケベリアやメセン類が被害にあいやすいです。
ナメクジは日中は落ち葉や鉢の下に潜んで生息しています。夜になると食害をします。
対処法として、夜行性ですので、ナメクジが這った後がわかったら鉢底を探して、除去します。塩を直接かけると浸透圧により、ナメクジの体内の水分が放出され、活動を持続することができなくなります。
また、ナメキールという殺虫剤も有効です。
ハダニ
ハダニはダニの仲間です。ハダニは成長サイクルが早いため、大量発生しやすい害虫です。
春に少し暖かくなると葉がススをかぶったように白茶色に葉の色が変化します。葉の裏面にも付きやすいので注意して観察します。
大量発生すると、あっという間に周りに被害が広がっていき、株、葉茎の伸長が悪くなり、落葉したり、枯れてしまいます。
このため、早期発見、早期対策が非常に大事です。
対処法として、水やりの際に勢いよく水ではじいて駆除しましょう。発生したらなるべく早く殺ダニ剤などを散布して駆除しましょう。
・水やりの際に勢いよく水ではじくだけでも、駆除は出来ます。
・ダニはすぐに耐性ができてしまうので、殺ダニ剤はなるべく新しく発売されたものを使用する。
カイガラムシ
カイガラムシは、名前のとおりカイガラ状の殻がある卵や成虫で、薬剤を散布しても防除が難しい害虫として有名です。
アガベ、ハオルチア、ガガイモなどの種類につきやすい害虫です。
カイガラムシは直接植物の汁を吸う害虫で、多肉植物が変色・変形したり斑点の原因になる食害があり、さらに排泄物を葉や枝、幹に付着させる事で表面に「すす病」が発生して多肉植物が黒く汚れてしまいます。
対処法として、見つけたら竹べらやブラシ、濡れたカーゼなどで削ぎ落としましょう。
根腐れ
鉢内が多湿状態や根詰まりの状態になってしまっていると株元や茎が変色してしまい、生育が妨げられます。
根腐れをしてしまった場合は、被害部分を除去してやり、根をしっかりと乾燥させてから植え替えてあげましょう。
軟腐病
梅雨時期に発生しやすい病気です。細菌が葉や茎にできてしまった傷口から侵入し、繁殖してしまうと腐敗して悪臭を放つ。
発見した場合は、被害株からほかの株へと感染しないように抜き取って、土ごと処分する。
GREEN SANTAのかわいい多肉植物!
ブラッドロメオ
エケベリア属の多肉植物です。
真っ赤な色が特徴的でツメもはっきりとしていてとてもかっこいいです。
ヒスパニク プルプレア
セダム属の秋冬型の多肉植物です。
紫色に紅葉するのがとてもかわいらしいです。
ファントム
エケベリア属の韓国苗になります。
ツメがピンク色に紅葉していくのでとてもかわいいです。
星の王子
クラッスラ属の多肉植物でクラッスラの中では強く、育てやすいです。
葉の付き方が特徴的で小さくてかわいいですよ。
最後に
初心者の方でもこれさえ覚えておけば、充分に多肉植物の栽培を楽しむことが出来ると思います。
今回は、簡単にできる栽培方法について説明しましたが、詳しく知りたい方は順次ブログでも更新していくので見ていってください。
多肉植物は今、人気が広がっており品種も豊富で同じものでも葉、姿が違っていて楽しみ方も寄せ植えにしたり、増やしてみたりと人それぞれです。
インテリアとしてお部屋に置いてもとてもかわいらしいですよね。
ぜひ、これから初めて多肉植物を栽培してみる方もビギナーさんも自分のお気に入りの多肉植物を見つけて育ててみてください。
こさんた